
仕事が早いのに評価されない。
余計な仕事を振られている気がする。
そう感じて仕事のペースを落とすのは、もったいないかもしれません。
たしかに仕事を早く終わらせる人が損をしているケースは少なくありません。
仕事を早くこなせるスキルは、時間を確保し、信頼や評価を得るための強力な武器になります。
本記事では、仕事が早いのは損となる原因を整理し、評価されるための考え方と行動を具体的に説明します。
仕事を早く終わらせることが損と感じる原因
仕事を効率よく終わらせているのに、なぜか損している気がする。
そう感じてしまうのには、いくつかの共通した理由があります。
実際に多くの人が「仕事が早い=損」と思ってしまう具体的な背景を見ていきましょう。
早く終わらせると仕事が増える可能性
早く終わらせたら、すぐに次の仕事を振られてしまうというケースです。
ヒマに見えてしまうのかもしれませんね。
誰よりも効率的に仕事を終わらせても、上司や同僚は「これお願いできない?」と依頼してきます。
早く終わらせた意味がなくなり、疲れてしまうのです。
手伝いで帰れないパターン
自分の仕事は終わっても同僚の手伝いに回される経験はないでしょうか。
なるべく残業をさせないという会社が多く、手が空いてる人が手伝う空気ができてしまうんですよね。
「手が空いてるならお願い」と言われて、結果的に残業になってしまいます。
こうした経験がある人は、仕事を早く終わらせるのは損と感じてしまうのも無理はありません。
どうせ早く終わるからと軽く扱われる
仕事が早いことが周囲に知られると「あの人、すぐやってくれるから」と軽く依頼されたりすることがあります。
本人の努力や工夫を評価せず、早く終わらせて当然という空気ができてしまうと不満が積もるのも当然です。
このような状況はがんばりが報われない気持ちにつながってしまいます。
仕事が早いは損じゃない理由
仕事が早いのは損と思い込んでしまうと、モチベーションも下がってしまいます。
しかし仕事が早い人にしか得られないメリットやチャンスも確実に存在します。
仕事を早く終わらせることで得られるポジティブな側面を見ていきましょう。
時間に余裕ができると選択肢が持てる
自分の仕事が早く終われば、余った時間を自分にとって価値のあることに使えます。
スキルアップのための勉強、副業、趣味の時間、家族との時間などです。
ただ仕事をこなすだけでなく、自分のための選択肢が生まれるのは大きな価値です。
本当に大事な仕事に集中できる
常に目の前の作業に追われていると、優先順位を見失いがちです。
早く終わらせられる人はルーティン作業を効率化し、本当に重要な仕事に集中する時間を作ることができます。
これは、長い目で見ればキャリアにも大きく影響する部分です。
信頼されるようになる
最初は便利屋として扱われていたとしても、いずれは評価につながります。
この人に頼めば早くて助かると思われるようになってくるからです。
多くの場合、信頼と評価は後からついてきます(常に受け身の姿勢ではダメですが)。
特に社外のクライアントや異動先など、フラットに評価される状況では強みとして意識されるでしょう。
損としないための必要な考え方と工夫
仕事を早く終わらせることを損とさせない働き方があります。
しかし、今までのやり方や考え方を変えるなら意識しなければ実現できません。
仕事が早い人が自分を守りつつ評価を得るために、知っておきたい工夫やスタンスを紹介します。
余裕があるように見せない
早く終わったからといって、ヒマそうにしていると仕事がどんどん降ってきます。
余裕があるとしても、情報整理をしていたり、業務資料を調べるなど無駄な時間を過ごしていない雰囲気を出すのもポイントです。
その際は忙しそうにするのではなく、意図的に時間を使っていることが大切です。
断る、線引きをすることも大事
仕事が早いからと何でもかんでも受けてしまうと「あの人ならやってくれる」と思われ続けてしまいます。
最初は感謝されても、便利な人として扱われてしまう可能性もないとはいえません。
断ることが苦手な人は、申し訳ない気持ちが先に立ってしまうことが多いのではないでしょうか。
自分の時間や質を守るために断る権利があるという意識を持つことが大切です。
いつも引き受けてばかりだと、自分の業務のリズムが崩れ、うまくいかなくなることがあります。
やんわりと断る力や、自分の限界を伝える線引きがとても大切です。
受けすぎないために、タスクを管理する習慣
仕事が早い人ほど、仕事量を自分なりに整理してこなしています。
とはいえ、他人から仕事内容が見えにくいことが多く、本当の忙しさが伝わりにくいものです。
自分を守るための仕事の見える化も重要ではないでしょうか。
職場でタスク管理ツールを利用していれば、まめに更新して仕事の状況を把握しておきましょう。
もし職場になければgoogleカレンダー、To doリストなど外部のツールを利用することもおすすめです。
そうして仕事を見える化しておくと、依頼を断るときに具体的に説明できるようになります。
こうしたセルフマネジメントは、余計な仕事を断る説得力にもつながります。
線引きができる人ほど、仕事の質もコントロールできるようになるでしょう。
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仕事が早いのは武器になる
仕事が早いことが損と感じるのは、短期的な目線で見ているからです。
長い目で見れば、早く終わらせる力は圧倒的な武器になります。
仕事が早いと質を上げれる
仕事の早さは、単に作業量をこなすだけではありません。
手早く片づけることで、改善案を考えたり、仕上がりを高めたりと、質に時間を使えるのが最大のメリットです。
早く終わらせられる人ほど「次にどう活かせるか」「もっとよくできないか」と視野を広げた行動がとれるようになります。
もちろん、ただ雑にこなしてしまえば逆効果です。
まずは終わらせてから、仕上げの時間を確保する。
戦略的に時間をつかうことで、仕事の質も信頼も自然と上がっていくでしょう。
成果を積み重ねていけば収入も評価も変わっていく
すぐに評価されなくても、あの人は違うと気づかれる瞬間がきます。
それは社内の人かもしれないし、社外の人かもしれません。
どちらにしても目の前の仕事を誠実に、効率的に取り組み続けていればチャンスは巡ってきます。
その時にそなえ、いつでもゴリゴリにアピールできる状況にしておきましょう。
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まとめ
早く終わらせるのは損とは思い込みであると説明してきました。
仕事が早く終わることに悩んだ経験がある人も多いでしょう。
それは損ではなく、得にする工夫が足りなかっただけかもしれません。
早く終わらせる人には、時間、信頼、選択肢といった目に見えない価値がついてきます。
評価されないと自分のペースを下げるのではなく、自分を守りつつ、スキルを活かす方法を考えていきましょう。
もっと自由な働き方ができるようになります。
損しているように見えて、一番得しているのは早く終わらせられる人なのです。
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